四日目のこの日は、午前中は「バルドー博物館」でビザンチン時代のモザイク画などを見学し、その後は「ザグーアンの水道橋」を見学、その後ローマ遺跡の残る「チュブルボ・マジェス遺跡」を見学した後は「ハマメット」「ナブール」へ立ち寄り、チュニジア第三の都市「スース」に入ると言う、盛りだくさんの一日だった。
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シェラトンホテルのレストランで朝食を摂るのもこの日が最後。
3日間、同じ内容の食事だったが、フレッシュジュースが美味しかった。
昨日、飲んだストロベリージュースがイチゴの香りがたっぷりとして濃厚な味がしたので、また飲んでしまった。^_^;
先にレストランに来て食事をしていたKDさんとNMさんのテーブルに相席させてもらって食事をしたが、昨晩と言うか夜中の2時頃、窓の外では大風が吹いていたらしい。
その音がものすごくて目が覚めてしまったくらいだと言う。
後で添乗員のYさんも同じようなことを言っていたが、そんなことには全く気が付かずに眠っていた、、、^_^;
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この日は朝一番で、チュニス市内の「バルドー博物館」の見学をした。
この博物館は冬は9時30分がオープンなので、その時間に合わせてホテルを9時15分過ぎに出発した。
ホテルの建っている丘を南西方向に下って行って4kmほど走っただろうか、予定通りの9時30分にはバルドー博物館に到着した。
*バルドー博物館:「チュニジアのルーブル」といわれるように、先史時代から今日にいたるまでのチュニジアの歴史を知る随一の考古学博物館であり、なかでも世界最大規模を誇るローマ時代のモザイクコレクションは見ごたえがあり、その質の高さに圧倒される。(「地球の歩き方」より抜粋)
さて、ここでも入館するのに、まずはカメラチップの1ディナールを支払った。
そして、入口から中に入ると、まずはこの建物の内部の装飾に圧倒されてしまった。
ガイドブックによると、そもそもこの建物は、オスマン帝国時代にチュニジアを統治していた地方長官ベイの宮殿であったところで、そのために各陳列室にはイスラムの漆喰模様や
オスマントルコの天井装飾が残されていると言うことだった。
この博物館は3階建てで、多くのモザイクの他に、ローマ時代の皇帝の頭部の像やギリシャ神話の神々の像、タニト神のアクセサリーなどが展示されていた。
とにかく、モザイクの展示品が多くて、次から次へとモザイクが現れた。
2階の一角には「ヴェルギリウスの間」があって、そこには3世紀の詩人であるヴェルギリウスのモザイクが展示されていた。
これは、左側にパピルスで出来た巻物を手に持つ歴史の女神クリオと、右側にマスクを手に持つ感情を表すの女神メロポメネが配され、彼女達から助けを受けて詩を書いている「ヴェルギリウス」を描いているもので、世界で最古のヴェルギリウスの肖像画と言うことだった。
また同じく2階の「スースの間」には、スースで発見されたと言う床一面のモザイクがあり、これは一番大きなモザイクと言うことだった。
そこには中央にポセイドン、そしてその周りには56体の半人半魚のトリトンが描かれていた。
また、その側壁には「ユリウス卿」と言われる裕福な人のモザイクが掛かっていた。
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バルドー博物館の見学は1時間で終わり、その後15分のフリータイムがあったが、正直もう一度館内を周って来るくらいの時間が欲しかった。
何しろ、展示品の数が多くて、もしかしたら全部は見学してなかったかもしれないし、次々と作品の説明がされて写真も納得行く形で撮影出来ていないものも多かった。
この手の博物館や美術館では、最初はざざっと説明があって見学し、その後のフリータイムで好みの作品やじっくり見たい作品を見学すると言うスタイルを採ることもあるので、実は今回もフリータイムが充分にあるものだと思っていた。
しかし、実際は15分、と言うことで、自分にとってはちょっと消化不良の形で終わってしまった。(その後のスケジュールが詰まっていたのでやむを得なかったのだろうが・・・)
止むなく、展示品の作品一覧のような作品集でも売っていれば買いたいなぁ~と思って入口近くの土産物店を覗いてみたが、日本語のものはあろうはずもなく、また英語のものはあるにはあったが、欲しいと思うようなものではなかったので買わなかった。
むぅ~~、いずれにしても残念だった、、、(-_-;)
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10時45分にはバスはバルドー博物館を出発し、チュニスの南西60kmのところにある、ローマ時代の遺跡が残る「チュブルボ・マジェス」に向かった。
その途中で、「ザグーアンの水道橋」に立ち寄った。
*ザグーアンの水道橋:水源のザグーアンから地中海に面したカルタゴまで、全長132kmと言う長さを誇る世界最長のローマ水道が、チュニジア北部にある。 その多くは地下水路を流れるが、水道橋の部分は「ザグーアンの水道橋」と呼ばれ、現在残る部分だけでも20kmもあり、今もなお使用されている部分があるから驚きだ。 創建は2世紀のハドリアン帝(在117~138年)時代。 その後ヴァンダル族に一部破壊されたが、ビザンチン時代に再建。 アラブ時代になってからも、たびたび補修され使われていたようだ。(以下略「地球の歩き方」より)
バルドー博物館を出てから30分ほど走ると、道路沿いに長い水道橋が見えて来た。
その近くでバスは停車し、写真撮影タイムと言うことで皆さんバスから降りて写真を撮った。
目の前の水道橋は、既に観光用に修復されていると言うことだったが、それにしても見事なものだった。
ほんのわずかの高低差をつけて132kmのところまで水を流すなど、ローマの技術はさすが、すごいものだ。
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以下、続く・・・。