ユダヤ人地区の見学を終えた後、そこからバスで約10分移動して、次には「ヴァヴェル城の王宮」に向かった。
ヴァヴェル城はクラクフ旧市街の南に位置していて小高い丘の上にあり、西側にはヴィスワ川が流れていた。
ヴィスワ川は天然の堀と言ったところだろう。
そんなことで、城の手前の駐車場でバスを降りると、そこからは緩やかな登り坂を進んだ。
やはり日本の城でも同じだが、城攻めとなれば、まずは登り坂だろう。^_^;
そして、最初の門を潜ると、その先には王宮前の広場になっていた。
さてこの王宮。
内部での写真撮影は不可になっている上に、中に入るのにはチェックがあって、リュックサックの持ち込みは禁止されていた。
そのため、リュックサックを持っている人は入口で預けることになった。
また、入口では空港で行われているような金属探知機によるセキュリティ・チェックが行われた。
厳しい、厳しい・・・。
と言う事情がで、王宮内部での写真撮影は出来なかった。
ただ、中庭?の写真撮影はOKになっていた。
と言うことで、これが中庭の様子だ。
そして内部はと言うと、廊下や各部屋の壁に、いろいろなタペストリーが飾ってあったのが印象的だった。
その中には、ノアの方舟を題材を取ったものなどがあったのを覚えている。
また、レオナルド・ダ・ビンチの作品のひとつ「白てんを抱く貴婦人」が展示されている部屋があった。
この作品は、普段はクラクフのチャルトリス美術館に所蔵されているものだが、この時期この王宮で展示公開されていたのでたまたま観ることが出来た。
展示されている部屋に入るのには人数制限がされていて、一度に全員が入ることは出来なかった。
でも、そのお蔭で、比較的間近で実物の作品を観ることが出来た。
そしてこの作品は、レオナルド・ダ・ビンチの世界に3枚しかないと言われる油絵ポートレートのうちの1枚と言うことで、これは何ともラッキーだった。^_^;
(レオナルド・ダ・ビンチのこの作品が、ポーランドのクラクフにあると言う事情については、いろいろといわく因縁があるようだ。)
王宮の見学を終えると、若干のフリータイムがあった。
それで、目の前に聳えている「ヴァヴェル大聖堂」に入って見学することも考えたが、入口には結構長い行列が出来ていたので、諦めてしまった。
む~~、
残念だった。
この大聖堂は見てわかるように、ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロック様式と様々な建築様式が混ざっている建物だが、それは1320年に着工されてから完成するまで数世紀もかかったからだと言う。
そして、これはここで「白てんを抱く貴婦人」の特別展をやっていることを表すポスターのようだった。
午前11時15分、王宮の見学を終えると、そこからは馬車が用意されていた。
それは、昨日の予定が変更になってしまったことと、この日の午後のフリータイムがなくなったことに対する旅行会社からのお詫びの形と言うことで用意されたものだった。
それで、一台の馬車に4人ずつ分乗して少しの間だけ、市内を周った。
こう言った観光の馬車に乗ったのは初めてだった。
旧市街の中を進む馬の蹄の音が何とも心地よかった。^_^;
その後一度馬車を降りて「ヤギェウォ大学」の見学をした。
*ヤギェウォ大学:クラクフにあるヤギェウォ大学は1364年にポーランドで最初に創立され、中央ヨーロッパではプラハのカレル大学に次ぐ歴史をもつ。コペルニクスや第264代ローマ法王ヨハネ・パウロ2世も
ここで学んだ。(「地球の歩き方」より)
その後はまた馬車に乗って中央市場広場まで行って馬車を降りた。
そしてそこからはクラコフ旧市街の中央市場広場周辺の観光となった。
・・・
以下、続く・・・。