チェスキー・クルムロフ城に向かう
床屋橋を渡って100mほど歩いた先で左手に階段が分かれていた。
その階段を上がって行くと、そこは例の「関所」のようになっていて、係りの人達が城へ向かう人達の腕に巻かれた「入場パス」をチェックしていた。
そこを通過するとその先はちょっとした広場のようになっていて、右手にはフリーマーケットのような露店が並んでいた。
そこから左手に行くと、チェスキー・クルムロフ城に繋がっていた。
*チェスキー・クルムロフ城:ボヘミア地方では、プラハ城に次ぐ規模をもつ大きな城館。 ヴルタヴァ川の岸辺から見上げる城壁は、実に迫力があり、かつまた美しい。
13世紀に創建されたこの城は、その後次々に新しい建物が付け加えられ、それぞれの時代の建築様式が見事に調和した巨大な複合建築となった。 東西に広がるこの城の最も古い部分はフラーデクと呼ばれており、赤い門をくぐって中庭(第1の中庭)に入り、正面に見える塔のある建物を言う。 また、城全体では第1から第5までの中庭があり、第4と第5の中庭の間には、プラーシュティ橋がある。 その橋を渡ると、広大な庭園に続く。(「地球の歩き方」より)
4つの中庭を通って城館に入る
我々が「関所」を通過してまず出た広場は「第1の中庭」だった。
その中庭を左手に進み城館の下に出来た門を潜って行くと、「第2の中庭」に出た。
そこから次々に第3、第4の中庭へと歩き、そこから城館の中に入って見学した。
この第3の中庭に面している建物の壁の模様、、、特にここでは顕著だが、この壁の模様は、始め見た時はレンガや石材を組み合わせて造られていると思っていたが、近くで見るとその模様は絵に描かれているものだった。
この「壁に模様を描く」と言うのは、この町のあちこちの建物で見ることが出来た。
城館の中は写真撮影がダメだったので画像はないのが残念だった。
しばしのフリータイム
約20分の城館の中の見学を終えると、再び第4の中庭のところに出て来た。
その後はフリータイムとなったので、ますはもう一度第4の中庭の先にある「プラーシュティ橋」のところまで戻ることにした。
この橋は、城の下から見上げることが出来る橋で、城に来たら是非ともこの橋からの景色を眺めてみたいと思っていた。
そして、その橋に着くと、思った通りその橋は城に中のひとつのスポットになっているようで、観光客が集まっていた。
塔に登る
その後は第2の中庭まで戻って、「塔」に登ることにした。
階段を少し上ったところにチケット売り場があって、そこで50コルナを支払い階段を登った。
螺旋形に造られた狭い幅の階段を登って行くと、時々上から人が降りて来た。
階段の途中では幅が狭いためすれ違うことができないので、所々にある踊り場で上から来る人をやり過ごしながら、ほどなく展望台に着いた。
そこから眺めるチェスキー・クルムロフの町は見事だった。
後から同じツアーの人も何人かぼちぼち登って来て、皆さん感嘆の声を上げていた。
数分ほどその場で周辺の景色を眺めてから降りることにしたが、狭い階段なのに我らが降りている間にも、待つことを知らないどこかの国のツアー客が、半ば無理やりと言った形で階段を登って来た。
そのため、階段の途中でお互いに身動きができなくなってしまったりしていた。
漸くすれ違えてお互いが動き出した後でも、下から登って来る連中は、待つことを知らなかった。
一体何を考えているんだろう? どこの国の連中だ?
ま、これも恐らく、その国の人の国民性と言うものなんだろうか?
レストランで昼食
フリータイムの時間が終わって全員集まると、城を出て朝歩いて来た道を再び戻って、スヴォルノスティ広場へ向かった。
時刻はちょうど、午後0時になっていた。
それで、広場に面して建っていたレストランで昼食を摂ることになった。
昨日から案内をしてくれた現地ガイドのロマーナさんはここまで、と言うことでレストランに入る前に皆さんとお別れをした。
店内に入ると、日本人の観光客がよく使う店なのか、テーブルの上には日本語で書かれた料金表が置かれてあった。
メインディッシュはマスの料理だった。 やはり内陸国ならではの淡水魚の料理と言うことなんだろう。
午後1時過ぎ、食事を終えてレストランの外に出ると、それから午後いっぱいはフリータイムとなった。