チェコ10日間の旅も六日目となると日程的には後半に入ったことになるが、最後の二日間はほとんど帰りの移動日となるので、実質的にはチェコの旅もこの日を含めて残すところ三日間となった。
*この日は、午前中は「リトミシュル」に向い、スメタナが生まれた家やリトミシュル城を見学した後、午後からは文化財保有数ではチェコ第二位を誇る「オモロウツ」の町の見学をした。
朝の散策
朝から空模様はどんよりとしていた。
朝食後、昨日の夕方歩いたブルノの中心街に散策に行ったが、少し肌寒い陽気で、長袖がいいのか半袖でいいのか、微妙な感じだった。
外を歩いている現地の人を見ると、結構しっかりとした服装の人が多かった。
6月下旬と言うことを考えると、日本より緯度の高いチェコでは、この時期はまだまだ長袖で過ごす季節なのかな?と思った。
途中のガソリンスタンドで
午前9時、ホテルを出発すると、ブルノから北に約90kmのところにある「リトミシュル」へと向かった。
距離的には、途中休憩なしのノンストップでリトミシュルまで行く予定だったらしいが、そのリトミシュルを目前にして、トイレに行きたい人が出たようで、トイレ休憩のためにガソリンスタンドに立ち寄った。
中高年が主体のツアーなので致し方ないこと。 こればかりは、その年齢になってみたいとわからないことのようだ。
このガソリンスタンドでは、いろいろなサンドウィッチが売っていたが、その値段が一覧表になって掲示されていた。
チェコに限らず、ヨーロッパでは、このような価格表示をしている店が多いように思った。
買いたい商品を選ぶと、それがいくらなのか、一覧表を見る。
日本ではまずは見ない販売方法なので最初は戸惑ったが、そうやって売っているんだから、そんな方法をとる理由が何かあるんだろう。
そのガソリンスタンドを出ると、12~13分でリトミシュルの町に到着した。
こ、これなら、リトミシュルまで一気に来ても、、、とは思ったが、どなたか知らないが、我慢できなかったんだから仕方がない、、、(-.-)
そして、バスを降りると、小雨が降っていた。
リトミシェル城
傘を差して歩き始めると、そのすぐ先に、リトミシェル城が建っていた。
*リトミシェル城:1582年にふたりのイタリア人建築家によって建てられた宮殿は、当時流行していたスグラフィット装飾で飾られている。 外壁のほか内部の壁にも手の込んだスグラフィット画が描かれており、その数は8000以上といわれる。 また、城内には18世紀に造られたバロック様式の劇場がそのまま残っている。(「地球の歩き方」より)
スメタナの生家
そのリトミシェル城の向いには、スメタナの生家だと言う建物が建っていた。
その建物は、以前はリトミシェル城のビール製造所だったところだと言うことだった。
普段は内部の見学が出来るらしかったが、この日は月曜日で休館日にあっていて、残念ながら内部の見学はできなかった。
ので、、、
外から覗けるところは覗いて、と言うことで、「あれが、スメタナが使っていたピアノです」などと添乗員のHさんは、何とか案内をしていた。
その後は、向いのリトミシェル城へと向かった、
そのリトミシェル城の壁面には、長方形の様々な絵がブロックのようにして描かれていた。
それは、当時流行っていた「スグラフィット画」と言うものらしかった。
*スグラフィット:16世紀半ばになると、ボヘミア全体に広がった装飾技術。 もとはイタリアからもたらされたもの。 木炭などで黒く色付けした漆喰を塗り、その上に石灰などで作られた白い塗料を塗る。 乾いたらその白い塗料を掻き削って装飾する。(「地球の歩き方」より)
城内の劇場
そんな壁面に描かれた絵を見ながらリトミシェル城の中に入った。
中に入ると、今までヨーロッパや中東などで数多くいろいろな「城跡」を見て来たが、そんな記憶や経験が全く通用しないような気持ちになった。
と言うのは、「リトミシェル城」の建物に入ると、そこにあったのは、音楽や演劇などに使われる「劇場」があったのだ。
その様子は、城と言うよりも、劇場そのまんまだったからだ。
それで、一応は写真撮影不可だったが、回りに他の客もいなかったし、ツアー客の中から出た「写真は撮ってはダメなんですか?」と言う質問に対して、添乗員のHさんは、「撮ってはダメなことにはなってるんですがぁ~~、、、係りの人はいないので、私からは何とも言えません、^_^;」と言う、妙に「ささっと撮ってください」と言われているようなニュアンスのことを言われたので、、、
何とか急いで写真を撮ってしまった、、、^_^;
スメタナ広場
さて、リトミシェル城を後にすると、そこから歩いて「スメタナ広場」に出た。
この広場は、495mの長さのある広い広場だったが、ペストで人口の3割の人がなくなったために、広場の中央には「マリア様の柱」と言う記念碑が建っていた。
また広場に面した一角には、スメタナが1歳から7歳まで住んでいたと言う家があった。