キャラバンサライホテルを見学
シェキ・ハーン宮殿の見学を終えた後は、近くに建っていた「キャラバンサライホテル」まで歩いて行って、その中を見学した。
キャラバンサライホテルはその名の通り、元々はキャラバンサライ(隊商宿)として使われていたところで、中庭は落ち着いた佇まいを見せていた。
このホテルで宿泊も出来るようだったが、今夜我々が宿泊するホテルはここではなく、「シェキ・サライ」と言う別のホテルだった。
ヘイダル・アリエフ前大統領
ところで、キャラバンサライホテルの近くにはアゼルバイジャンの地図と人物の肖像写真が載っている大きな看板が建っていた。 それでそれが気になったので、それは何かとアシアさんに聞いてみた。
すると、それは、「ヘイダル・アリエフ」と言う、前大統領の写真で、同国の第3代大統領だった人だと言うことだった。
この前大統領は1993年から2003年まで大統領だった人で、国民には大変人気があったと言う。
しかし病気で倒れて、その後継者として息子の「イルハム・アリエフ」を指名し、現在はそのイルハム・アリエフが大統領になっていると言う。
現イルハム・アリエフ大統領は能力的にも今一で国民の人気も低く、未だに前大統領の人気が高いために?、、、こうやって国中のあちこちで前大統領の写真を見ることが出来ると言うことだった。
共和国とは言え、息子に後を継がせると言う感覚、それはあの北朝鮮もそうだが、どう言うものなんだろうか?
また、共和国ではないが、国名で「社会主義」と謳っている「リビア」だって、カダフィ大佐は息子を後継者として指名していると聞いたことがあるが、その辺りの感覚がどうにもよくわからない。(-_-;)
金曜日のモスク
キャラバンサライホテルを出ると、その後は町の中心部へと向かった。
ホテルからは歩いてでも行けるくらい近いところだったが、バスで3分ほど移動すると、今度は「金曜日のモスク」を見学した。
午前中に立ち寄ったが改修中で見学出来なかったシェマハの金曜日のモスク。
そしてここシェキの町にも、金曜日のモスクがあったのだ。
この町には6つのモスクがあって、そのうちのひとつの金曜日のモスクは19世紀に建てられたが、1992年にはアルメニア人によって建物の一部が焼かれてしまったと言う。(その後修復されている)
現在は神学校を兼ねていて、1,000人以上の生徒が小学校から中学校までここで学んでいるが、何と、学費は無料だと言う。
ではその費用はどうなっているのかと言うと、トルコにいる事業家が寄付をしてくれていて、それで賄っていると言うことだった。
そして、神学校と言っても卒業後は神職へと進むことが決められている訳ではなく、一般の大学に進学することも出来ると言うことだった。
そのトルコの事業家はここだけではなく、世界中のこう言った施設に寄付をしていると言う。
余程の成功者なのか、大金持ちなのか、、、いずれにしても大したものだ。
そのモスクの中はシンプルな造りで、落ち着いた感じがした。
そのモスクの一角では、実際に勉強をしているような生徒の姿があった。
コーランを読んでいたんだろうか?
モスクの外にいた少年
モスクの外に出るとそこにはその神学校の生徒達なんだろうか、男の子達が何人かいて、我々のことを遠巻きに興味深そうに見ていた。
それで、写真を撮らせてもらおうと思って声を掛けると、「お前撮ってもらえよ」とか「俺はいいよ」とか言っている様子が窺え、そんな中で一人の男の子がモデルになってくれた。
写真を撮る時は少し緊張しているかのような顔をしていたが、撮った画像を早速見せると、「へぇ~、こんな顔してるのか」とでも言うような顔をしていたのが印象的だった。
早目のホテルのチェックイン
金曜日のモスクの見学を終えると、午後5時半過ぎと言う少し早い時間だったが「シェキ・サライ」ホテルに入った。
そこで1時間ほどの休憩時間をとった後、午後6時半にホテルを出発し、夕食を摂るレストランへと向かった。
アゼルバイジャン最後の夕食
ホテル近くの「Mekan」と言うレストランに着くと、そこからは周囲の景色を眺めつつ、アゼルバイジャンでの最後の夕食を摂った。
明日の夜は、もう「グルジア」に入る予定になっていたのだ。
ご馳走様でした。m(__)m
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以下、続く・・・。