「道を尋ねる」と言う言葉。
普段慣用的に使っているので、この言葉を聞いても違和感はなく、普通に通じるはずだと思っている。
しかし、日本語を学ぶ外国人が初めてこの言葉を聞いた時には「あれ? これっておかしいんじゃない?」って思うかもしれない。
例えば、どこかに行った時に自分が目的地の場所を人に尋ねる場合は、具体的な目的地などを挙げて「◎◎駅へはどう行けばいいんでしょうか?」などと言うだろう。
即ち、「道を尋ねる」のではなく「具体的な目的地」を尋ねると言うのが正しい言い方なんだろう。
「道を尋ねる」となると、例えば「東海道はどこでしょうか?」とか、「国道一号線はどちらでしょう?」と言うことになるんだろうか・・・。
しかし、こんなことを言っていると、余程のへそ曲がりか、アマノ邪気と思われかねない。^_^;
と言うのも、そんな字面のことを思って、「道を尋ねる」はおかしい、と思っている日本人などほとんどいないだろうからね。
まじめにそんなことを言っていると、誰にも相手にされなくなるのがおちである。
^_^;
ま、恐らく、「道を尋ねる」と言う言葉は、「◎◎までの道順を尋ねる」を省略した言い方で、それをわかって皆さん使っているんでしょう。
・・・
さて今日は、、、
明日乗る電車の切符を買っておこうと思って駅に行った。
その途中で、左手の階段から降りて来た50代くらいの女性からいきなり声を掛けられた。
最初はその声が自分に向けられているとは思わなかったが、足を止めてその女性の方に顔を向けるとこちらに近づいて来て、再び何やら言った。
「は?」
その時マスクをしていたので、実際には声は出てなかったが、そんな感じだった。
すると再びその女性が何やら言ったが、その時初めてその女性が「地区センターはどこでしょうか」と聞いていたのがわかった。
地区センターと言えばそこから歩いても2~3分のところ、、、
なので、わかりやすいように教えると、「お忙しいところ御丁寧にありがとうございました・・・」とお礼を言われてしまった。
・・・
その後駅に着いて切符を買った後、駅前のロータリーのところに出ると、前方20mくらいのところで蛍光色のウインドウブレーカーのようなものを来てネクタイを締めた男性がティッシュを配っているのが見えた。
歩いて行く方向がそちらだったので、その男性に近づくように歩いて行くと、その男性に50代くらいの女性が近付いて何か話しかけ始めた。
すると、その男性がティッシュを配る手を止めて、「~~、タクシーに乗って~~」等と言っているのが聞こえた。
その男性、ちょっと困惑した表情だったので、もしかしたらこの辺りの地理に疎かったのかもしれない。
そのロータリーにはバス停が何カ所もあって、合わせて20~30方面にバスが出ていたので、もしかしたらバスに乗れば行けるところだったのかもしれないが、何番のバス停のどこ行きのバスの乗ればいいのか的確に教えられなかったのかもしれない。
それなら、タクシーの乗ってもらえれば、間違いなく目的地に着くだろう、、、そんなことで、タクシーで、、、と教えたのかもしれない。
そしてその二人に近づいてその脇を通り過ぎる時、その女性が「なら、タクシー乗り場はどこなのよぉおお~~!」と、少々いらいらした感じで聞いていたのが聞こえて来た。
(えっ!?)
まぁ、他人に道を尋ねるのに、偉そうに上から目線で言うのはどうなのかねぇ~~?^_^;
・・・
あくまで、通りすがりに聞こえて来た断片的な言葉から想像したことでした、、、
^_^;