バチコボ僧院の見学を終えて9時50分に出発すると、バスはブルガリアの首都ソフィアへと向かった。
自動車専用道路を走る
その後45分ほど走った頃、バスは「A1」と表示された自動車専用道路へと入った。
その表示には、「SOFIA 125」とも書かれていたので、そこからソフィアまで125kmと言うことだったのかもしれない。
直線距離で言えば、東京から軽井沢や富士や日光の辺りだから自動車専用道路を走れば2時間と掛からない距離だろう。
そこから15分ほど走ったところでは左前方に「バザルジック」と言う町が見えていた。
この町の名前は「バザール(市場)」と言うところから来ていると言うので、それなりに栄えている町なのかもしれない。
そして、その背景の山脈の向こうは、ギリシャだろう。
トンネルに入る
その後順調に30分ほど走ると、バスはトンネルに入った。
トンネル、、、
日本ではあちこち移動していると、トンネルを通ることは日常茶飯事で別に珍しいことでもなんでもない。
しかしこれが日本を一歩出ると、、、
と言うか、今までに自分が訪れた国での経験では、トンネルを通ることはかなり珍しいことだった。
まぁ、南北アメリカ大陸とオセアニア地区には足を踏み入れたことはないのでその辺りはどうかわからないが、少なくともヨーロッパや中東、北アフリカ、アジアではトンネルを通ったと言う記憶はほとんどなかった。
一度、トルコの国内、確か東部だったと思うがその辺りを移動中にかなり長いトンネルを通過したが、そのトンネルは日本のどこだったか忘れたが大手ゼネコンが建設したと言われた記憶があった。
多分、現在の日本では国土の関係からトンネルがあって当たり前のようになっているが、江戸時代、今からほんの100数十年前までは山岳地帯を越える時にはトンネルを掘る技術もそこまではまだなくて、峠を越えて往来するのが極普通だったはずである。
それが、明治になってあちこちの主要道路でトンネルを通すようになり、鉄道が開通するようになるとその鉄道でも最初は苦労して山越えをしていたのが徐々にトンネルを通すようになり、そのうちに日本アルプスのような山脈の部分でもトンネルを通すようになって現在に至っているんだろう。
今では、津軽海峡や関門海峡、東京湾にまでトンネルが通されているくらいだから、その技術は恐らく世界的にもトップクラスなんだと思う。
なので、海外でこうしてバスで移動していて極稀にトンネルを通るような場面になると、「このトンネルは日本のゼネコンの~~」と言う説明がされることがあるのも頷けるというものだ。
それとは別に海外で、と言うか中央アジアや中東、北アフリカでトンネルが少ないのも、恐らくトンネルを通してまで通行しようとするルートがないと言うことがあるもかもしれない。
と考えると、日本がトンネルを掘る技術が優れていると言うのは、日本の国土の特徴があったればこそ、と言うことなんだろうか。
そう考えると、同じように海外でこうやってバスで移動していて日本との違いを感じるのは、川の少なさだ。
今回のルーマニアやブルガリアは結構川は多かったが、それでも日本に比べるとまだまだ少ないように感じた。
これもまた日本の国土の関係からなんだろうが、だからこそ橋を架ける技術も日本のゼネコンはすごいようだ。
何たって、日本では広島と愛媛の間の瀬戸内海に橋を架けて陸続きにしてしまったくらいなのだ。
東京のレインボーブリッジや横浜のベイブリッジもすごいが、瀬戸内海に架かる来島海峡大橋は全長で約4kmもあるのだ。
そんな橋を架けてしまうのだから、大したものだと思う。
ちょっと長めのトイレ休憩
話が逸れてしまったが、そのトンネルを抜けたところでガソリンスタンドに寄って休憩をとった。
そのガソリンスタンドには比較的大きめなミニショップが併設されていて、食料品や日用雑貨品が売られていた。
そこに並んでいた品の多くは同じデザインの包装紙で、日本のスーパーでよく見かけるプライベート商品のようだった。
それらの品物はスペイン製のものが多いようで、一個当たりの容量が多くてどれもかなりやすかった。
ブルガリアもEUに加盟するようになって、こうやってEU諸国から安いものがどんどんと入って来るようになったんだろうか。
さて、いつもならトイレ休憩は15分くらいで済むのだが、この時はその後の昼食の関係があったようで、途中でイリアナさんが「もう少しここで時間を使いましょう」と言うことで30分ほど滞在した。
と言うことで、午後0時にそのガソリンスタンドを出発すると、30分ほど走った辺りでソフィアに入った。
道路を走る車の量は徐々に増え始め、都会に入って来たと言う感じがしてきた。
昼食
そして、午後1時20分の頃、チェピシェフと言うレストランに着いて、ちょっと遅めの昼食となった。
さて、内容はと言うと、、、
①ヨーグルトサラダ
②チキンのカヴァルマ
チキンと野菜と一緒に煮込んだもので、ブルガリアの代表的な料理だそうだ。
③フルーツとアイスクリーム
日本ではフルーツはこう言う形では出て来ないだろうが、これもまたエキゾチックでいいものだ。
ところで、この日の昼食では別注文のドリンク、、、いつも飲んでいるビールは注文しなかった。
ビールは飲みたかったが、ぼちぼち帰国と言うことを踏まえると、最後に土産を買ったりとかいろいろ考えて、、、
それと、この日の午後見学する「ボヤナ教会」と、翌日訪れるブルガリア観光のメインの「リラの僧院」でカメラチップが必要になったりそこで買い物があるかもしれないので、現地通貨を少し残しておこうと思ったのだ。
ぼちぼち、そんな調整を考える時期に来ていたのだ。
・・・
以下、続く・・・。