午後1時30分。
品川道はJR横須賀線の踏切=東海道新幹線の高架下を進む。
踏切を渡る際左手を見ると、横須賀線の西大井駅が見えた。
その簡単なプラットホームの造りは、如何にも間に合わせに造ったと言う感じがありありだ。
そして上を走っているのは東海道新幹線だ。
踏切を渡って400mほど進むと、その辺りは右も左も「ニコン」の建物が建っていて、西大井駅の東側一帯は、正に「ニコン村」とでも言えるような一角になっていた。
そして、その一帯を通過する品川道には「光学通り」と言う名前が付いていた。
通りの名前に、自分の会社の名前が付いてしまうんだから、ニコンって凄い会社だなぁ~~^_^;
そうこうしながら歩いていると、そんな通りには似つかわしくない格好で、道標が建っていた。
それは、品川区指定史跡の「元禄八年銘道標」だった。
説明板によると、この道標は「元禄八年(1695)に、品川用水に石橋を架けた大井村の寂証ら五十八名の念仏講中が、石橋の安泰と通行者の安全を願って建てたものと思われる。」と書かれていた。
その道標の正面には「南無阿弥陀佛」、両側面には「従是池上本門寺道」、「従是奥澤九品佛道」と刻まれていた。
正面が正面を向いていないところが、何らかの形で元々建っていた場所から移したと言う証のようなものだ。
それは、史蹟であるこの道標を移設する際に、実際に作業に当たった人達に、正しく指示出来る人がいなかったと言うことなんだろう。
「移して設置すればいい」と言うくらいの考え方で、こうした道標が建っているケースを、もう何か所も見て来た。
別に品川区の担当部署の人に文句を言うつもりはないが、全国の自治体のこうしたケースを担当する部署の方々、、、
もう少し真剣に仕事をして下さいませ。。。m(__)m
その先進むと、道路沿いの敷地で建設工事か何かをやっていたようで、その壁に植物の葉がいろいろと描かれていた。
そこには、何と、パキラの葉も描かれていたので、ちゃらぽこのパキラ店主が「私の出番~!」とばかりにパキラの葉の横に立った。
いやぁ~~、
なかなかこう言う「絵」は撮れないぞ~~!^_^;
その先で午後の一服。
ちゃらぽこ御常連の白髪さんがお気に入りの「缶入りおしるこ」をゲットして飲んでいた。^_^;
白髪さんのお気に入りは、夏場はモナカアイスだが、寒くなると缶入りしるこだ。
江戸時代の街道歩きでは、立場の茶屋で休憩がてら団子を食べたように、ある程度歩いたところで糖質を摂取してそれからの歩きに備えていたようだが、現代でも形は変えても求めるところは同じと言うことなんだろう^_^;
確かに旧街道を歩いていると、昔ながらの和菓子屋さんによく出会うが、これがまたどこで買っても美味しいものばかりなのだ。^_^;
西大井の踏切から約1.2km進むと、池上通りの「大井三ツ又」と言う交差点に着いた。
この交差点、名称は「大井三ツ又」となっているが、現在は六差路くらいの複雑な交差点になっている。
これも時代の流れなんだろう。
そしてその交差点の一角には、「観音堂」が建っていた。
そのお堂の中には観音像が祀ってあるが、その前にはためく幟には「地蔵菩薩」と書かれている。
これは一体どう言うことなんだろうか?
それで調べてみると、縁起についてはいろいろとあるようだが長くなるので簡単に言うと、、、
この地には元々観音堂が建っていたが、そのお堂は戦乱に遭って焼けてしまったと言う。
( ↑ 観音堂の前で写真を撮る、怪しい人々)
その後、その辺りの地中から地蔵菩薩が見つかりこの地に祀ったと言う。
それで「観音堂」だけど、「地蔵菩薩」と言うことだったのか、、、。
その先300mほど進むと、JR大井駅手前の踏切を渡る。
その踏切には、「品川道踏切」と書かれている。
府中から歩いて来た品川道だったが、世田谷に入ってほとんど「品川道」と言う名前には出会わなくなっていた。
それがここに来て、その名も「品川道踏切」とは!?
そう言えば、旧街道を歩いていてJRの踏切を渡る時に、よく「東海道第◎踏切」とか「中山道第◎踏切」に出会ったが、JRの踏切にはこうした旧街道の街道名が付けられていることが多いのかもしれない。
その踏切を渡った先には「メロンパンファクトリー」と言う小さなパン屋があった。
その店の前で何気なく足を止めて店の中を覗き込むと、何と、ちょうどパンが焼き上がったところだと言うではないか!
それで、何人かのメンバーが、そこでメロンパンや抹茶パンを買って食べた。
店の人が言うには、焼き上がりを食べるのではなく、10~15分くらい時間をおいてから食べると一番おいしく食べられると言うことだったが、メンバーの皆さんは待ちきれずにすぐに食べていた。
それを少し分けてもらって食べたが、、、
それはそれで、熱々でもっちもちで美味しかったぁ~~ヽ(^o^)丿
さて、品川道歩きもいよいよ終盤に差し掛かり、その先は仙台坂を歩いて国道15号線(第一京浜)を越えた先で京急青物横丁駅前の踏切を渡り、その先で東海道と合流した。
今回の品川道歩きは、そこから少し東海道を江戸方面に向かって歩いて、目黒川を渡った先の「荏原神社」でゴールとなった。
時刻は午後3時半。
なかなかいいペースで歩いた品川歩きの三回目だった。
そしてその後は品川駅近くまで歩いて、午後4時から営業していると言う居酒屋で打ち上げを行った。
いやぁ~~、
今回も、楽しかったなぁ~~ヽ(^o^)丿