今から2500年以上も前にスリランカ最古の都があったアヌラーダプラで、まずはイスルムニヤ精舎を見学した。
そして次に向かったのは、「スリー・マハー菩提樹」だった。
地図で見ると、アヌラーダプラにはたくさんの仏教遺跡や仏教に関するものが多数残っていることがわかtった。
さすがは、スリランカ最古の都があった町で、世界遺産に登録されているのもわかる。
イスルムニヤ精舎からスリー・マハー菩提樹までは、歩いて行っても全然問題ないくらいの距離だったが、そうとは知らずイスルムニヤ精舎での見学を終えてバスに乗り込むと、わずか3~4分ほど走ったところでバスは止まった。
(こんなに近いのなら、歩いてくればよかったのに・・・)
と思ったが、いちいちバスに乗って席について、全員乗り込むのを待って添乗員のSさんが点呼を取ってと、、、
そんな手間暇を考えたら、そのまま歩いて移動した方が余程早いし、身体のためにもいいと思ったのだが、、、。
同じツアー客の中には80歳を越えた高齢者もいたし、あまり歩きたくないと言う人もいたようなので、こればかりは致し方ない。
と言うことで、動き出したバスがその3~4分後には、スリー・マハー菩提樹に近くに到着し、またまたバスから降りることになった。
*スリー・マハー菩提樹:イスルムニヤ精舎から北へ約1.2km、アヌラーダプラを仏教の聖地としてより強く位置付けているのが、スリー・マハー菩提樹だ。紀元前3世紀に、インドのアショーカ王の王女サンガミッタが、インド・ブッダガヤの菩提樹(その木の下で仏陀が悟りを開いた)の分け木をここへ運び、当時のデーワーナンピヤ・ティッサ王が植樹したものと言われている。
19世紀に入り、ゾウなどの野生動物からこの菩提樹を守るため、周囲に石台や鉄柵が造られた。(「地球の歩き方」より)
釈迦が悟りを開いた時の菩提樹の分け木から育った菩提樹がここにはあると言う。
と言うことで見に行くと、鉄柵に囲まれたところに、何だか木が見えて来た。
それが、その菩提樹とのことだった。
が、そこにある菩提樹は後から植えたものもあると言うことで、そんな中の金の棒に支えられている枝が、最初の木の枝だと言うことだった。
しかし、こうして見ると、植物の生命力はすごい。
以前、山梨県にある実相寺の「神代桜」を見に行ったことがあるが、樹齢2000年と言われる桜の古木を見て、植物の生命力はすごいと思ったことがある。
それに比べると人間の一生とは何と短いことか。
そんなことを思い出してしまった。^_^;
さて、そこからは今度は歩いて移動して、「ルワンウェリ・サーヤ大塔」を見に行った。
綺麗に整備された歩道を進んで行くと、左手に大塔が見えて来た。
そして、大塔が正面に見えて来た。
更に大塔に近づいて行くと、たくさんの象の彫刻がある壁の傍を通った。
そこは大塔の門らしかったが、これはたくさんの象が大塔を守っていると言うことなんだろうか。
さて、その先には高さ55mの大塔が聳えていた。
この大塔、建築当初は現在の倍の高さ、110mもあったと言うではないか。
そして近づくと、かなり大きいのがわかった。
この大塔は、紀元2世紀の頃、スリランカで初めて建てられた仏舎利塔だと言う。
そしてこの塔の中には、釈迦の右の鎖骨があると言われているらしい。
が、誰も見たことはないと言うことだった。
そして、1960年に修復されてからは現在でも一年に一度表面の塗り直しが行われていると言う。
それで白さが際立っていたのか・・・。
それにしても大きかった。
実際、間近でこの塔の写真を撮ってみたが、あまりに大きいために、モニターに写っている塔の姿を見ても、一体何を写したのかわからないような写真ばかりになってしまった。
例えばこの写真。
塔のすぐそばから、塔の一番上がほんの少し見えると言うので見上げるようにして映してみたが、、、。
これが塔の写真だとは思えないだろう。
^_^;
それで、その後この大塔の周りをぐるりと周ることにした。
すると、現地の小学生だろう、、、
先生の引率で大勢してやって来て、あるところで集まっていた。
課外授業と言ったところだろうか。
そしてその後はそこからバスに乗って約10分移動して、「ムーンストーン・サイト」へと向かった。
そこはアヌラーダプラに残る遺跡群の中で北に位置するところだった。
バスから降りてそこに向かうと、そこには柱だけが残る遺跡があった。
ここには僧院が建っていて、中央には仏殿があったと言う。
7世紀の頃には、1,500人の僧が住んでいたと言うことだが、現在はこの通り、遺跡となっている場所だった。
その遺跡の前にあるムーン・ストーンがある場所には柵が出来ていて、ムーンストーンを保護するようになっていた。
*クイーンズ・パビリオン(ムーンストーン・サイト) :ラトゥナ・プラサーダから北東へ200mほどの所に、石柱や門などが残る王妃の建物跡がある。この建物跡の石門の階段入口に、すばらしいムーンストーンがある。一番外側の炎の輪は、人間の世界とそこに渦巻く欲望を意味すると言う。その内側4種の動物の輪は生命の力と活力を表し、ゾウが誕生、馬が老齢、ライオンが病、牡牛が死を象徴し、これらすべてで輪廻を意味する。花の輪は愛する心を、その内側の花をくわえた鳥(ソン)は純潔を象徴している。(「地球の歩き方」より)
それだけすごいムーンストーンと言うことなんだろう。
それで階段の方に回って、そこで真上からムーンストーンの写真を撮ってみた。
すると、、、
確かに、くっきりとした形でレリーフが残っていて、外側には4種類の動物が見えるし、花を加えた鳥の姿もはっきりとわかった。
これは確かに見事なムーンストーンと言うことなんだろう。
また、ムーンストーンの先にある階段のところには、これまたはっきりとしたレリーフが彫られていた。
そして午後4時40分、
古都アヌラーダプラでの見学を終えると、バスは昨日宿泊したポロンナルワのホテルへ向けて出発した。
途中、昼食を摂ったレストランに立ち寄ってトイレを借りた後は、一路ポロンナルワを目指したが、、、
午後5時45分頃、行く手を牛の大群に阻まれ、、、
と言うか、牧場から牛舎に帰る牛の群れに遭遇したようだった。^_^;
その後、午後6時10分の頃、今度は道路際のジャングルの中から突然、野生の象が姿を現した。
「あっ! 象だ!」と、窓際の人が叫ぶと、静かだった車内がざわざわとして、進行左側の窓に集まってカメラを向けたが、象はそんなことはお構いなし、と言うように、ゆっくりとジャングルの中に入って行ってしまった。^_^;
これぞスリランカだ。^_^;
・・・
明日はいよいよスリランカ最終日だ。
・・・
以下、続く・・・。