午後2時35分、引き続きポズナンの旧市街を歩く。
旧市場広場の角から南へ路地を入って行くと、その正面突き当りにはピンク色を主体とした「教区教会」が建っていた。
この教会はイエズス会が建てたもので、やはり戦争で破壊されたため戦後修復されたと言う。
正面中段に見える彫像は、聖スタニスラフで、ポーランドの守護聖人だと言う。
内部の主祭壇。
その華麗さに圧倒されてしまう。
柱。
そして天井。
ところでこの教会は修復するに当たって資金難だったこともあり、一見大理石に見える部分は本物の大理石を使っていなくて、柱の大理石模様も含めて漆喰で描いていると言う。
また、天井を支えるために10本の柱が建っているが、構造上10本も必要なく飾りとして造っていると言う。
教会の内側には、19世紀までは中欧で最も地位が高かったと言う神学校が併設されていた。
教会の外に出ると、またもや二頭のヤギのブロンズ像があった。
ヤギに乗るポーランドの子供達。
教区教会の見学を終えた後はバスに乗ってほんの少しの距離だけ移動して、「ポズナン大聖堂」へ向かった。
ポズナン大聖堂は、ポズナン旧市街の東側、ヴァルタ川とウルギ運河との間に出来ている中州に建っていた。
*ポズナン大聖堂:ポーランド最古のキリスト教会で、その起源は10世紀にさかのぼる。第二次世界大戦で大部分が焼失し、現在の建物は14~15世紀当時のスタイルで建て直されたものだ。(「地球の歩き方」より)
内部の身廊。
地下には、10世紀に造られた当時の土台が残っている。
言わば、ここからポーランドの歴史が始まったと言われるところだ。
また地下には、初期の頃の王族の墓等も残っている。
再び階上に戻って、これは説教台。
何と、教会では結婚式が始まっていた。
実は、ポズナンの人々は、この教会で結婚式を挙げるのが夢だと言う。
ここは「金の礼拝堂」と言われるところ。
実はこの手前に柵があって、ここから先には入って行けないようになっている。
金の礼拝堂の天井ドーム。
ポズナン大聖堂の見学を終えると、その後はバスに乗ってホテルに向かった。
ホテルは「ノボテル・ポズナン・セントラム」で、旧市街の旧市場広場から1.5kmほど南のところだった。
ホテルには午後4時半過ぎと言う、かなり早い時間に着いたので、希望者はホテルの向かいに建っているショッピングセンターの中に入っている「アルマ」と言うスーパーマーケットに買い物に行った。
そしてそこで約一時間のショッピングを楽しんだ。^_^;
夕食後、外はまだ明るかったので、希望者は添乗員のIさんと旧市街に散策に出た。
ポズナン大聖堂からはバスでホテルにやって来たが、ホテルから旧市街までは歩いて出た。
とは言っても1km強の距離だ。
午後9時過ぎ。
昼間歩いた旧市場広場だ。まだ空はかなり明るい。
と、突然。そこに大騒ぎをした若者の一団が現れた。
それが、何だかすごく盛り上がっている様子だった。
そんな中、一人の男性が背中を向けて何か言葉を発しながら近づいて来た。
見ると、彼が着ていたのは白いTシャツで、そこには何か文字がたくさん書かれていた。
これは一体何なんだ!?
と思っていると、添乗員のIさんが、「彼は今日結婚式を挙げてそのお祝いの言葉をいろいろな人にTシャツに書いてもらっているらしいです。」と言った。
確かに、、、。
気が付くと、我々のグループの女性が一人、既にマジックペンを手にしていた。
そして早速日本語でお祝いの言葉を書いた。
結局我々の中からは二人が代表してお祝いの言葉を書いていた。
何とも嬉しそうな光景だった。
あれ?
まさかあの男性、今日、ポズナン大聖堂で結婚式を挙げていた人じゃないだろうな?^_^;
その後は、昼間添乗員のIさんが言っていた通り、ヴォルノシチ広場にあるブルワリーの店に行って、皆でビールを飲んだ。
但し、添乗員のIさんだけは飲まなかったが、、、^_^;
一杯だけだったが、普通の居酒屋での体験が出来て、すごく楽しかった。
時刻は午後9時50分過ぎ。
まだ空には、何となく明るさが残っていた。
あ~、、、
名残惜しいが、明日もあることだし、、、
と言うことで、ぷらぷら歩きながらホテルへと戻った。
・・・
以下、続く・・・。