その19.ドウバヤズットからカルスへ
ホテルのレストランで昼食
ノアの方舟の跡の見学が終わると、その後はミニバンに乗り換えてホテルまで戻って、そこのレストランで昼食を摂ったんだ。
メインディッシュはミートボールのトマトソース煮込み。
お~! またかぁ~・・・。
これまでも、いろいろなケバブや魚料理を食べてきたんだけど、基本的には油を使っての料理だったんだよね。
それが原因なんだか、少々食傷気味になってきていて、メインディッシュを完食できないようになってきたんだ。
で、この昼食のメインディッシュも少し残してしまったんだけど、、、後から思うと、特に何も考えずにメインディッシュを口にできたのはこの時が最後だったんだよね。
イサク・パシャ宮殿
食後は再びミニバンに分乗して、「
イサク・パシャ宮殿」に向かったんだ。
*イサク・パシャ宮殿:町の東5kmの山腹に建つ宮殿で、17世紀にこの地を治めたクルド人の知事イサク・パシャによって1685年に建造が始まった。 宮殿の工事は99年と言う年月を費やし、完成したのは1784年、イサク・パシャの孫であるメフメット・パシャの時代。 全面積7,600㎡の敷地には、ジャーミィ、ハレム、浴場、イサク・パシャの墓、牢獄などがあり、部屋数は366もある。(地球の歩き方)
このイサク・パシャ宮殿は、地理的・歴史的にロシア軍やイラン軍が軍の施設として利用したこともあるらしく、今は遺跡となっているその建物は、その中に身を置くだけでそんな時間の流れを感じさせてくれたんだ。
そして約1時間、イサク・パシャ宮殿跡を見学した後、再びミニバンに乗って移動し、途中のガソリンスタンドでそこで待機していた我らのバスに乗り換えたんだ。
その後、午後3時25分と午後3時45分にトルコ軍による検問を受けたんだ。
む~! まさに、国境付近の町!
民間交流
そして、午後4時、ウードゥルと言う町のガソリンスタンドでトイレ休憩を取ったんだ。
このガソリンスタンドの隣りにはちょっと立派な民家が建っていてその家の人なんだろう、2階に干してある洗濯物の間から女性の顔が見えたんだ。
そして、その下に目をやると、その民家の庭を歩いているOさんの姿があるじゃん! Oさん、その2階にいた女性と何かを話していて、「2階に上がっておいで」と言われたのか、庭を通った後、その家の外側についている階段を上り始めたんだ。
(あれ? 何してんだろう?)と思って、おいらもその後に続いて、その階段を上って行ったんだ。
2階に上がると、既にOさんはその家の女性と話をしていたんだ。
で、おいらの姿を見つけると「あら、あなたも来たの?」って言ったんだよね。
そうこうしているうちに今回のツアーの間ホテルでは常にOさんと同室(相部屋だったんだ)のMさんもやってきたんだ。
そこで、ワイワイやっていると、その家の女性が「ちょっと待ってて」って言ったと思うんだけど、一度部屋の奥に行って、それからチャイを持って来てくれたんだ。
いやぁ~~、、、
いきなりやって来た見ず知らずの通りすがりの妙な東洋人を招き入れてくれて、チャイまで振る舞ってくれるなんて・・・
ありがたいねぇ~(^.^)
するとOさん、カバンの中からかわいいマスコットのついた携帯用のストラップを出して、その女性に「プレゼント」と言って渡したんだ。
Oさんは、カバンの中にそんなストラップをいくつか入れておいて、何かあった時には現地の人にあげていたんだよね。
そして、チャイを飲みながら、ガイドブックを参考にしつつトルコ語で簡単な意志の疎通を図ったんだ。
おっと!
そんなことをしているうちにバスが出発する時間になってしまったんで、名残惜しいけどその女性のところを後にしたんだ。