第五日目 1月24日(木):その5
ファルーカ体験!
(相部屋のWさん)
さて、この日相部屋となったWさんとはこの時初めて話をすることになったんだけど、年を聞くと
73歳と言うことで、恐らく今回のツアーでは
一番の高齢の人だったんだ。
そして、お互い自己紹介をすると、そのWさん、体調がよくないと言うことを話しだしたんだ。
それはどう言うことかと言うと、今回のツアーに出る直前に
急に左右の眼の視点が合わなくなってきたと言うんだ。
それが日に日にその症状が進んで、そんな状態が今でも続いているって言うんだよね。
そのため、片方の目でモノを見れば問題ないんだけど、
両方の目で見ると頭がくらくらすると言うことなんだ。
何ともお気の毒・・・。
おまけに、
少々耳が遠いようで、普通に会話をしている時はいいんだけど、こちらから呼びかけると反応してくれないことが多かったんだ。
そんなこともあってか、そのWさん、その後お疲れのようでベッドの上に横になって休んだんだ。
で、おいらは、夕方の再集合の時間までまだ1時間以上あったんで、そんなに大きくない
アスワンの中心街に散策へと出かけたんだ。
久々の散策・・・。
ナイル川沿い遊歩道を歩いて鉄道のアスワン駅が見えるところまで行って、そこで折り返して帰って来たんだ。
ナイル川には大きなクルーズ船が何隻も浮かんでいるのを見ると、こんな船に乗ってナイル川をクルーズしながら各地を観光するなんて、、、そんな旅もいいかもね(^.^)
(ファルーカに乗る)
早目のチェックインをして、約2時間のお休みタイムを過ごした後は、日暮れ近くのナイル川のクルーズと言うことで、再集合となったんだ。
午後4時半にホテルのロビーに集合すると、皆さん、約2時間をそれぞれ有意義に過ごしたようで、例えば隣りの「オールド・カタラクトホテル」でお茶をしたり、近くの有名なホテルをチェックしに行ったりとかね。
そして、ニュー・カタラクトホテルから歩いてすぐのところ、ちょうどホテルと続きになっているファルーカの乗り場まで降りて行ったんだ。
ナイル川には既に何槽もファルーカが浮かんでいて、その中には歌や演奏で楽しんでいるファルーカもあったんだ。
乗り場に着くと目の前には我らが乗るファルーカが既に準備中でね。
そのファルーカはそれほど大きくはなくて、全員乗り込めるのかちょっと心配だったんだけど、何とか、、、ギュウギュウてな感じで全員乗り込んだんだ。
そして、すぐに帆が張られて岸を離れたんだ。
(歌とダンスが始まった!)
ファルーカがナイル川に漂い出すと、後部で舵を操作している
ヌビア人とのツーショット写真を皆さんが取り出したんで、おいらもそれに続いて写真を撮らせてもらったんだ。
そして、その後、もう一人乗り込んでいたヌビア人が楽器を取り出してそれほど大きくないファルーカの中ほどのところに出てきて、そこでタンバリンのような楽器を叩きながら歌い出したんだ。
そして歌いながら我らに手拍子をするように促して、それと併せて彼が歌う後から簡単なフレーズの言葉を一緒に歌うように誘ってきたんだ。
そのヌビア人は我らの発する声が小さいと言って、
もっと大きく!、もっと大きく!と言ってきたんで、結構我らも声を出したんだ。
そんな様子は、先ほどナイル川に浮かんでいた他のファルーカから聞こえてきた歌が正にそれと同じで、「これなんだ・・・」と思ったんだよね。
そのヌビア人は陽気で、楽しそうに歌って踊っていたんだけど、そのうち我らに「一緒に踊ろう」と誘いの手を出してきたんで、何人かの人が一緒に踊り出したんだ。
いやぁ~~、
なかなか楽しいひと時だったなぁ~(^.^)
(ナイル川のサンセット)
そうこうしているうちに、ナイル川の向こうに夕日が沈み始めたんだ。
む~~、、、
何ともいい景色(^.^)
今までの楽しい歌と踊りの喧噪が嘘のように静かになって、しばしの間、皆さんは写真を撮るのに夢中になっていたんだ。
(船内販売)
そして夕日が沈んだ後、先ほどのヌビア人がファルーカの中央にあった台の上の布の上に何やら並べ出したんだ。
見ていると、それらはちょっとした
アクセサリーなどだったんだ。
と言うことで、あっと言う間に
移動式土産物店がオープンしたんだ。
しかし、あまりそこで品物を買っている人はいなかったんだよね。
品物は手製の品が主で、旅慣れている人にはちょっと物足りなかったのかもしれないけど、おいらはここに来るまでほとんど土産らしいものは買ってなかったんで、何かいいものがあったら買おうと思って品物を見ていたんだ。
そんな中で、かのヌビア人のお勧めだったのは
木彫りのラクダの置物でね。
皆さんはほとんど興味を示さなかったんだけど、何故かおいらはその木彫りのラクダに興味を魅かれちゃったんだ(^.^)
やっぱ、エジプトと言えばラクダだもんね。
で、値切りの交渉もせずに買っちゃったんだ(^.^)
それで、後で買った人の中には、結構値引いてもらった人もいたようだけど、ま、それはそれ。
いい土産になったなぁ~。