第六日目 1月25日(金):その1
朝のひと時
(レストランへ)
モーニングコールは7時45分と言うことだったんだけどそんな時間まで寝ている訳もなく、
5時過ぎには目覚めていたんだ。
その直後、窓の外では複数の人による
アザーンが聞こえてきたんで、もしかするとそのアザーンで目が覚めたのかもしれない・・・。
そして、一度起きてしまうと他にすることもなく、相部屋のWさんと6時半から開いていると言うレストランに行ったんだ。
さすがに朝一番だったんで、ほとんど客はいなくて、そんなレストランに入ると、たった一人いた係りの男性に「あっちの方」と言うように指された辺りの一番奥の席に座ることにしたんだ。
そして料理を持ってきて食事を始めていると、ぼちぼち同じツアーの人が何人かやってきたんだ。
そして、一人参加している男性の
いつみても紳士と言う感じのOさんと、
神奈川在住のSさんがやってきて、我らの横に席をとったんだ。
8人ほど座れるテーブルでOさん、Sさん達と並んで座って食事をしていると、その向いの席には我らと違うツアーのご夫婦が座って食事を始めたんでその人たちに話しかけたんだ。
すると、そのご夫婦は
阪急トラピックスのツアーの人で、昨日ルクソールからここアスワンまで一緒に移動してきたコンボイの中にいたと言うことだったんだ。
彼らは名古屋の人で、関西発のツアーで、何と!
乗継なしの直行便での往き帰りだとか・・・。
あの格安で有名なトラピックスでそんなツアーがあるのか?
いやぁ~~、、、羨ましい限りだなぁ~。
我らはエジプトに深夜着の帰りは深夜発・・・。
(コーヒーカップがないぞ!?)
さて、気を取り直して、、、
食後のコーヒーを飲もうとしたら、我らのテーブルには
皿はあるんだけどコーヒーカップがセットされてなかったんだ。
それで、一人しかいない係りの男性に、「カップを持ってきて」と頼むと、「わかった」と言うリアクションをしたんで、待っていると、、、
彼は暫くの間何もしてくれないんだよね。
それで今度は彼のところまで行って再度「コーヒーカップがないんだ」と言うと、それで漸く隣りのテーブルにセットされていたコーヒーカップをそっくり、こっちのテーブルに持って来たんだ。
(おいおい、それでいいの?)
と思いつつ、漸く注がれたコーヒーを飲みながら一息ついていると、、、
Oさんが「出発まで時間がありますから、少し外を散策しませんか?」と提案してきたんだ。
それで、OさんとSさん、それにWさんとおいらの4人でホテルの近くを散策することにしたんだ。
そして、一度部屋まで戻った後、7時半に1階のロビーに集合して散策に出発したんだ。
(散策に出る)
実は50代後半と思しき紳士的なOさんと会話を交わすのはこの時が初めてだったんだよね。
それで話を聞くと、Oさんは毎日1時間は歩いていると言うことでOさんも今回のツアーに来て久々に歩く時間ができたと言うことを言っていたんだ。
昨日と同じく、隣の高級ホテルの「オールド・カタラクトホテル」に一度入ってロビーを歩いていると、紳士的な人(Oさん)が中にいると我ら全体がそう見られるのか、安心してホテルの中を歩けるのが不思議なんだよね。 って言うか、紳士的な人はその雰囲気から高級ホテルの中を歩いていても「ニュー・~」の方のホテルの泊まり客でも「オールド・~」の方の泊まり客に見えるんだろうかね?
堂々とホテルの中を歩くOさんは、すごいなぁ~って思ったんだ(^.^)
そして、
オールド・カタラクトホテル( → )の入口から出て遠くにある正門に向かって歩いていると、そのホテルの泊まり客なんだろうか、白人系の中年の女性が一人で写真を撮っていたところに出くわしたんだ。
するとその女性、4人いる我らの中からOさんに「エクスキューズミー」って声を掛けて、写真を撮ってもらえないか?てなことで、Oさんにカメラを手渡して、ホテルの庭に咲く赤い花を背景に立ったんだ。
ほへぇ~?
Oさん、やっぱ、一番声をかけやすく見えたんだろうかねぇ~?(*_*)
(ナイル川河畔の散策)
オールド・カタラクトホテルの正門を出て暫くOさんと話をしながら歩いていてふと気が付くと、WさんとSさんが結構後ろの方を歩いていたんだ。
それで足を止めて彼らが来るのを待っていると、目の調子が悪いと言っていたWさんがどうも足元が危なっかしくてゆっくりでしか歩けないと言うことだったんだ。
そんな話を聞いたSさんが、そのまま歩いていはどうにも危なっかしいと心配して、Sさんが付き添ってWさんと2人で先にホテルに戻っていると言うので、
Oさんとおいらと2人でその先まで歩くことにしたんだ。
時間がまだ早いためか、昨夕とは違ってファルーカへの乗船を誘うヌビア人の数も少なくて、ナイル川沿いの遊歩道を気持ちよく歩けたんだ。
そして、鉄道の「アスワン駅」が見えるところまで来て、そこからホテルまで折り返すことにしたんだけど、ちょっと遠くまで来過ぎてしまったようで、出発の時間の9時半までは充分に時間があったんだけど、荷物出しの時間の8時45分にはぎりぎりになりそうだったんだ。
それで、最後の方はかなり早足で歩くことになってしまって、結局ホテルには8時50分頃に着いたんだ。
1階では既にホテルの係りの人が我らのスーツケースを各部屋から降ろしてロビーのところでチェックしていたところでね。
いやはや、、、
1時間20分ほどの朝の散策。
ちょっと遠出をしてしまったけど、久々に気持ちよかったんだよね(^.^)
そして部屋に戻ると、先に部屋に戻っていたWさんが、おいらのスーツケースも出しておいてくれたんで、改めて自分で下ろすこともなかったんだ。
よかったぁ~。