第七日目 1月26日(土):その1
再び、アブシンベル大神殿へ
(早朝の大神殿前)
前夜のアブシンベル大神殿の光と映像のショーを堪能した翌朝。
5時半にモーニングコールが鳴って起きると、朝食は後にして、6時にロビーに集合して、昨夜と同じようにバスで2~3分のアブシンベル大神殿に再度向かったんだ。
しかし、午前6時過ぎと言っても、まだ夜明け前。
昨夜とは違って、入口前の土産物店は全て閉まっていたのでそこは難なくスルーしてから入口を入って行ったんだ。

そして薄暗い道を昨夜と同じように歩いて行くと、もう他の観光客が大神殿の前や見晴らしのいい場所に陣取って夜明けを待っている様子だったんだ。
我らのガイドさんは、「そんな先まで行かなくても見晴らしのいい場所があります。」と言って、通り道から少し離れたちょっとした小高い場所で「この辺りがいいですよ」と言って立ち止まったんだ。
そこからは、大神殿が薄らと見えていて、昨夜は暗くて見えなかった大神殿の全体の様子が覗えたんだ。
(夜明け)
最初は遠くに見える地平線のどの辺りから朝日が上るのはわからなかったんだけど、時間が経つに連れてオレンジ色の帯の一か所が明るくなってくるのがわかったんだ。

そして待つこと約30分。
午前6時35~36分の頃、地平線の一か所から朝日が顔を出したんだ。
む~! 素晴らしいねぇ~!(^.^)
見ている人達からもその一瞬、声が上がったんだ。
そして、完全に朝日が上り切ったところで大神殿の方を振り返ると、そこには朝日を受けた大神殿が見えていたんだ。

その後は大神殿前に集まって、この大神殿の説明をガイドさんから受けたんだ。(内部での説明はできないと言うことで)
(アブシンベル大神殿について)
アブシンベル大神殿は
新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世が建造したもので、
正面には4体のラムセス2世の像が建っているんだ。(左から2番目の像は、紀元前27年の地震で壊れたとか)
平均寿命が50歳くらいだった当時のエジプトで、何と
91歳まで生きたと言うラムセス2世。
正面の4体の王の像は、それぞれの年代の王自身の像と言うことで右へ行くに従って年代が進んだ時の像らしいんだよね。
そして、この地は今でも隣国スーダンとの国境近く、またヌビア人の町と言うことで、ラムセス2世がここに大神殿を建てた理由は何なのか?と言う説明があったんだ。
それによると、
①金がたくさん採れたところで、そう言う意味で重要な町だった。
②この地はヌビア人の町であり、エジプト南部を守る上で重要だった。
③この地はラムセス2世が最も愛した第一王妃のネフェルタリの出身の町だった。
そんな理由が考えられると言うことなんだ。
その後大神殿の中に入ったんだけど、入口を入った正面、至聖所には以前テレビで見た、
年に2度春分の日と秋分の日に太陽の光が届くと言う4体の像が建っていたんだ。
(これがそうかぁ~)
いやぁ~、、、
すごかったね。
*内部の写真撮影は出来ないと言うことで、画像はありません。
(小神殿)
大神殿の見学を終えた後は、
大神殿の右手50mほど離れたところに建っている「小神殿」の見学をしたんだ。
小神殿は、
ラムセス2世が第一王妃のネフェルタリのために建造したと言う神殿で、
前面には6体の像が建っていたんだ。
その像、4体がラムセス2世で、2体がネフェルタリの像らしいんだ。
見ると、つけひげをつけた像が4体あるのでそれがそうらしいんだろうか?
左から2番目と、右の2体が頭に牛の角と太陽の円盤を持っているんだけど、一番右の像がひげをつけていたんで、左右それぞれ2番目の像がネフェルタリのようだったんだ。
その牛の角と太陽の円盤を持っているのは、ハトホル神と言う女神でこの神殿はハトホル神を祭ってある神殿と言うことだったんだ。
いやぁ~、、、
しかし、大神殿と言い小神殿と言い、これだけの建造物を、エジプトと言う国は一度はダムの下に沈めてしまおうって考えたんだからすごいよね。
そんなことを考えながらも、この小神殿の内部にも入って見学した後は、再びポツポツと歩いて入口近くの再集合場所まで戻ったんだ。