はじめに
昨年東トルコを旅した際に「塩野七生」の「コンスタンチノープルの陥落」を読んだ。
今のトルコのイスタンブールがまだ神聖ローマ帝国の首都コンスタンチノープルと言う名前だった当時、イスラムのオスマントルコが勢力を広げ、ついに神聖ローマ帝国の首都のあるコンスタンチノープルを攻略する様子を描いた作品だ。
イスラムのオスマントルコとキリスト教世界の神聖ローマ帝国の興亡。
既にバルカン半島の多くの地はオスマントルコの支配下となっていた中で、神聖ローマ帝国最後の砦となっていたコンスタンチノープル。
そこがオスマントルコの手に墜ちると、事実上神聖ローマ帝国は滅亡した。
・・・
世界史には今一弱かったため、「神聖ローマ帝国(=ビザンチン帝国)」と言われても今一ピンと来ていなかった。
ところが、「コンスタンチノープルの陥落」を読んだことをきっかけに、多少調べたりして、何となく少しは理解できた(と思っている)。
それによれば、、、
大雑把に言えば、ヨーロッパ大陸に大帝国を築いた「ローマ帝国」もその後東西に分裂し、西ローマ帝国はその後消滅し、残った東ローマ帝国も「神聖ローマ帝国」と名を変えて存続したがその神聖ローマ帝国を別名「ビザンチン帝国」とも言われていた。
そう言えば、今までヨーロッパ各国を旅した時に、「ビザンチン」と言う名はよく出ていたが、それは政治的な場面よりも宗教的な場面で出てきたような気がする。
そして、神聖ローマ帝国と言えば「ハプスブルグ家」だ。
戦争ではなく、婚姻によってヨーロッパ各国との間に姻戚関係を築きそれでヨーロッパに一大勢力を築いたハプスブルグ家。
あのフランス革命の時に、コンコルド広場でギロチンにかけられたマリー・アントワネットも、そのハプスブルグ家の出身だ。
そんなハプスブルグ家が19世紀初頭に築いたのがオーストリア帝国で、その後2度の世界大戦を経て現在のオーストリア共和国へと続いている。
そんなことから、いつかオーストリアと言う国を見てみたいと思っていたところ、今回そのチャンスがやってきた。
・・・
ところでオーストリアに行こうと思ってみると、意外にこの国のことについてあまり知識がないことに気が付いた。
知っていることと言えば、
■中欧と言われるところに位置している。
■ドイツ語を話すゲルマン系の民族の国である。
■世界史の教科書の中で、第一次世界大戦が勃発するきっかけとなったセルビアでのオーストリア皇太子の暗殺事件があったと言うこと。
■ウィーンと言えば、音楽の都。 そして、モーツァルト。
そんなことくらいだった。
それで改めて調べてみると、、、
■北はチェコ、北西をドイツ、西をリヒテンシュタイン、南西をスイス、南をイタリア、スロヴェニア、東をハンガリーとスロバキアと言う国に囲まれている。
そして、そんな地理関係から言うと、東西冷戦時代は共産圏の当時のチェコ・スロバキアやハンガリーと国境を接していた訳で、言い換えれば西側の防衛拠点と言うか「壁」になっていたような国だったと言える。
■国土の大きさは北海道くらい。
何と、そんなに小さい国だったのか・・・(*_*)
そう考えると、日本って意外に大きい国なんじゃない?と思ったりして、、、^_^;
・・・
と言うことで、今回のツアーの概要は・・・?。
☆8日間の行程で、中欧の国、オーストリアを巡る。
で、その内容はと言うと、
■オーストリア国内の世界遺産8つの全てを巡る。 と言うもの。
☆ツアーは全員で21名。
元々設定されていたツアーは、どの日も最低35名からの催行だったが、たまたまこの出発日のツアーだけは航空機の座席の関係で25名限定となっていた。
そのため、申し込んだ時は既に25名満席で、キャンセル待ちで申し込んでいた。
ところが、出発日の1か月前直前になって旅行会社から電話があり、当初予定していた「ウィーンへの直行便」が取れなくなり、フィンランドのヘルシンキ経由となったことでキャンセルが出たらしくそれでもよければ参加できるようになったとのこと。
その上、ヘルシンキ経由となったことで旅行代金から12,000円が戻ることになった上、途中ヘルシンキ空港に立ち寄るために発生する空港税などの諸費用も旅行会社持ちになる(当然と言えば当然?)と言うことで、参加することにした。
しかしその後更にキャンセルが出たようで最終的には21名となった。
☆今回のツアーのメンバーの概要はと言うと、これが成田で全員集合して驚いた!(*_*)
何とも、ほとんどが女性客だったのだ!(*_*)
そしてその内訳はと言うと、、、
■女性5人のグループ(50代~60代)
■女性のペアが3組(50代~60代半ばくらいの人達)
■女性の一人参加の人が6名(50代~70代)
■夫婦が一組(旦那さんがリタイア直後くらい)
■男性の一人参加が2名
何と、
全体21名中18名が女性だったのだ・・・(*_*)
いやはや、、、とほほ。
・・・
まずは、、、
《オーストリアの基礎データ》(外務省のサイトより)
国名:オーストリア共和国
(Republic of Austria)
2008年3月現在
一般事情
1.面積
約8.4万平方キロメートル(北海道とほぼ同じ)
2.人口
約823万人
3.首都
ウィーン(人口約160万人)
4.民族
主としてゲルマン民族(外国人約75万人、ウィーンには約28万人)
5.言語
ドイツ語
6.宗教
カトリック約78%、プロテスタント約5%
7.略史
年月 略史
1270年 ハプスブルク家ルドルフ公、オーストリア王権確立
1918年 第一次世界大戦敗北によりハプスブルク帝国崩壊、共和制開始
1938~1945年 ナチス・ドイツによるオーストリア併合
1955年 連合国との国家条約締結により独立を回復。永世中立を宣言、国連加盟。
1995年1月 EU加盟
*以下、明日以降に続く・・・
お楽しみに!(^_^)v