第一日目 5月16日(金):その1
出発
(ツアー会社のこと)
集合場所:午前9時
集合場所:成田国際空港 第2ターミナルビル3階
「南」団体カウンター 48~57番
「JTB旅物語」表示前
今回のツアーは、今まで旅先で一緒になった人からは、
あまりよろしくない評判を聞いていた
JTB社の「旅物語」と言う通販商品のツアーだった。
何がよろしくないかと言うと、まずはツアーの人数が多いと言う。 普通でも35~40人はいるらしい。 その他移動時間が長いとか、ホテルが町の中心部から外れているとか、、、
まぁ、ツアー料金を安くするにはその分どこかで企業努力をしなければならない訳で、その努力がそう言うところに出ていると言うことは承知していた。
また、旅行会社最大手と言うことが原因なのか、「客を客と思っていない」と言う評判も聞いたことがある。
いずれにしてもそれらはあくまで評判と言うことで、自分では今までに利用したことはないツアー会社だったので、とにかく
一度は自分で体験してみて、それを確認してみることもいいかな、と思って今回参加してみることにした。
(成田空港へ向かう)
やはり
成田は遠い。
朝6時過ぎに家を出て最寄駅から電車に乗ると、東京駅までは座って行くことはできなかったが、まだ出勤前の時間帯のためにそれほど車内は混雑はしていなく、スーツケースを車内に持ち込んでもそれほど周りの皆さんの迷惑にはならずに済んだようだった。
そのいつも乗って行くJR横須賀線総武線直通の電車は、日中は成田空港まで直通の「成田エアポート」と言う名の付いた便が1時間に1本あるが、早朝はないために、途中の
船橋駅でJRから京成線に乗り換えることになる。
東京駅からは下りとなるJRは座って行けるくらい空くようになっていたが、
船橋駅に着くと、プラットホームにはたくさんの乗客が溢れていた。
午前7時40分を過ぎた頃で、これから東京方面に向かう通勤客の人達が上りの電車を待っていたのだ。
そこで電車から降りると、プラットホームに溢れている人達の間を縫うようにして改札口へと向かった。
京成船橋駅からは特急成田空港行きに乗り約50分。 途中の駅から座ることもできて運がよかったが、成田空港駅に着くまで乗客はほとんど減ることもなくむしろ増えるくらいだった。
スーツケースも持たない極普通のサラリーマンと言った感じの男性やOL風の女性などがたくさん成田空港駅で降りて行った。
彼らは空港で働く職員や企業の社員なんだろうか、、、そんなことを思いながら、予定していた時間に空港に到着した。
しかし、成田空港は遠い・・・。
(チェックインの手続き)
成田空港に着くと第2ターミナルの3階にある「南」団体カウンターに行って、チェックインの手続きについての説明を受けた。
チェックインは各自で行うと言うことで、フィンランド航空のチェックインカウンターに行くと、既にたくさんの客がカウンター前に並んでいた。
そこには我らと同じ会社のツアーバッチを付けた人の他にも、
阪急交通社のトラピックスのバッチを付けた人、
ユーラシア社のバッチを付けた人達が並んでいた。
そうそう、、、
今回は、
当初はオーストリアのウィーンに直行と言う予定だったが、ツアーの一か月前になって
フィンランドのヘルシンキ経由で行くことに変更になっていた。
そのお陰で? キャンセル待ちだったところ、何人かのキャンセルが出て、今回のツアーに参加できることになったのであるが、オーストリアに行くのにフィンランド経由で行くとは、、、。
しかし、乗継を含めてフィンランドに入るのは初めてだったので、それはそれで楽しみだった。
座席は通路側を希望したところ、「45D」と言うことで、中央4列席の一番左側の通路側の席となった。
そしてチェックインの手続きを終えた後は、再び団体カウンターに行って、そこで諸手続きを済ませ、出国手続きを迎えるために出国審査場へと入って行った。
(いよいよ離陸)
10時20分、フィンランド航空のAY074便に搭乗開始となった。
乗り込んだ機は、エアバスのA340-300Eと言う機種で、中央に4列、左右に2列席のある機だった。
座席の裏には個別にテレビモニターが付いているので、機内ではそれほど退屈しないで過ごせそうだった。
隣りの席には今回のツアー客とは関係ない、若いカップルが座った。
男性は反対側の通路から座って来て、隣りの席には女性が座った。 見た感じ20代前半くらいの年で明るくて感じのいい女性だった。
そして、10時55分、AY074便は動きだした。
ヘルシンキまでは約7,808km、9時間45分のフライトだ。
フィンランド航空の客室乗務員の機内でのユニフォームは、フィンランドの国旗の色にも使われている色と同じなんだろう、ライトブルーの爽やかな色だった。
日本人の客室乗務員も乗っていたが、我らの席にはほとんどフィンランド人?の客室乗務員が対応していた。
そして、ちょっと驚いたのは、見るからに
60歳を過ぎていると思われる客室乗務員がいたことだ。
航空会社によっては逞しい男性がいたり、明らかにメタボと思われる女性がいたりすることはあったが、あんなに高齢の女性が客室乗務員として働いているのに遭遇したのは初めてだった。
(機内サービス)
最初の機内サービスが出る際、
予めメニューが配られたが、そこには
ポークメニューとチキンメニューが書かれてあった。
それで、客室乗務員が「ポーク?」とか「チキン?」と聞きながら前の方から近づいて来た。
さて、どっちを食べようかな?と思ったが、やはりここはチキンでしょう!と決めて、「チキン、プリ~ズ♪」と言ってチキンの方の料理を注文した。
そして早速メイン料理が入っている器の蓋を取ろうと手をつけると、ものすごく熱かった。
それで
思わず「あっち!!」と声が出てしまった。
すると、隣りの席の若い女性が、くすっと笑って「熱いですよねぇ~(^.^)」と言って来た。 なかなか感じのいい女性だ。
改めて火傷をしないように、そろそろと蓋を開けると、そこに出てきたのはメニューに書かれていた
「チキンの醤油仕立て、スクランブルエッグ、ご飯」だった。
「チキンの醤油仕立て、スクランブルエッグ、ご飯」と書かれていると、一体どんな料理かと思ったが、
これは正に「チキンかつ丼」じゃなか!。
チキンかつ丼も、そう一言で言ってしまえばそれで終わりだが、「チキンの醤油仕立て、スクランブルエッグ、ご飯」と仰々しく言うと、それなりの料理に思えると言うことなのか?
しかし、残念ながら、ご飯はべちゃべちゃで、ほとんど食べられなかった。
もったいない話だ・・・。
それと、ちょっとだけ付いていた
「そば」が、なるほど、、、日本の路線らしさを感じさせてくれていた。