第七日目 5月22日(水):その1
オーストリア出国の朝
早いもので、8日間の日程でやって来ているオーストリアツアーも、残すところ帰りの行程に当てられている2日間だけになってしまった。
と言うか、帰るだけで2日間を要するために、来る時の1日と併せて実質中5日間のツアーと言うことになるんだろう。
(朝の散策)
朝6時過ぎに目を覚ますと、
帰る日になって漸く青空が見えていた。
朝食は6時半からだったが、
ホテルの出発が9時だったので、食事に前にホテルの前を散策することにした。
それでホテルを出て歩いて行くと、ホテルの前は
歩道のない自動車専用道路のような道が走っていた。
その道路の向こうには道路に並行して鉄道の線路が走っていた。
その他にホテルの周辺には、歩いて行けるようなところはない感じだった。
それでさてどうしようか・・・と思っていると、その
道路と線路を潜って向こう側に行く地下道があったので、そこに降りてみた。
そして地下通路を歩いて行くと、その途中から駅へ上がる階段が分かれていた。
そのまま先へ進むと、反対側に出ることができた。
その途中、その階段のところで掃除をしている男性がいたが、制服を着ていたのでそれを職業としている人だったんだろう。
朝早くからご苦労様なことだ。
さて、反対側に出ると、そこは
だだっ広い広場になっていて、その向こうに建物が建っていた。
その建物に近づいてみると、そこは
ショッピング・センターだった。
閉じられた入口のドアのところには、オープン時間がドイツ語で書かれてあった。
それで、その前の広場だと思ったところは、何と!、、、駐車場だった、と言うことがわかった。
そのショッピング・センターは
「SCS」と言われていて、「ウィーン南ショッピングセンター」と言うことで、オーストリアを含めたその周辺諸国の中ではかなり大きいショッピング・センターとして有名らしかった。
しかし、そんな時間から開いている訳もなく、辺りには他に何もない様子だったので、仕方なくそのままホテルまで戻って来た。
(出発前に・・・)
レストランに向かうと、昨日と同じホテルなのに食事をする場所が違っていた。
案内された場所に行くと、そこは広いスペースになっていて、たくさんの人が食事をしていた。
そして見ると、テーブルの数はたくさんあったが、食事が終わった後の食器を片づけていない席が多くて、これから食事をしようとしている人が空いている席を探してうろうろしている姿があちこちで見えていた。
恐らく宿泊費がかなり安いホテルなんだろう、、、人件費を抑えているためにそう言うことになっているんではないかと思った。
食事を終えて一度部屋に戻り、荷物を整理しながらテレビをつけていると、(あれ?)
ニュースでも見ようと思って、チャンネルを動かしていると、何と、その時に一瞬映った番組が
、「どらえもん」だったのだ!
日本から遠く離れているこの国で、日本発のものを見るとは、かなり意外だった。
その後、出発の準備を終えて
出発時間の9時の6~7分前に「余裕」でロビーに行くと、そこには
添乗員さんが慌てたようにしている姿があった。
そして、こちらの姿を見つけると慌てて近づいてきて「バスはホテルの外に来ています」と、
急げ!と言わんばかりの様子で言って来た。
(あれ? 出発は9時でしょ?)と思いながらバスに乗り込むと、何と!!
他の客の皆さんは全員、乗り込んでいた。
そんな車内に乗り込むと、時間前余裕で乗り込んだはずなのに、何だか一人、時間に遅れた悪者のように見られてしまっていたように感じた。
事実、自分が乗り込むと、すぐに添乗員さんが乗り込んできて、「全員揃いましたね。 では出発します」と、まだ9時前だと言うのに、バスは出発した。
一体、何だと言うのだ・・・!?
(ウィーン国際空港に向かう)
ホテルを出発すると、バスはアウトバーンに乗ってウィーン国際空港に向かった。
途中、案内表示があったのでそれを見ると、
「プラハまで305km」、「ブダペストまで237km」と書かれていた。
いやぁ~~、、、
旅行社各社が中欧ツアーとして、オーストリアとチェコ、ハンガリーをぐるっと周るツアーを出している訳が、よくわかると言うものだ。
9時15分を過ぎた頃、
「Flughafen」と書かれた案内があり、その方向は右手へと分かれていた。
「Flughafen(フルクハーフェン)」とは「空港」のこと。
と言うことで、バスはそこを右手に分かれて行った。
それから5分ほどでウィーン国際空港に到着した。