第三日目:その2
立佞武多の館の駐車場に止めてあったレンタカーの白いトヨタヴィッツに乗り込むと、今度は津軽半島の西海岸沿いにある
「十三湖」を目指して走ることにした。
しかし、ナビをセットするのに、単に十三湖、では場所が特定されていないので、十三湖近辺にあるレストランを指定してナビにその店のデータを入力すると、難なくそのレストランまでの道順が表れた。
時間的に昼食としてその店で食事をするには少々早いかもしれないと思ったが、せっかく津軽半島をドライブするので、地元の名物でも食べたいと思い予め調べたところ、
十三湖は海水と淡水が混ざっている汽水湖でしじみが育ついい条件になっていると言う。
そのため、この十三湖の近くにはしじみ料理を出している店が数軒あることがわかっていた。
その中で目をつけていたのが
そのレストランだった。
立佞武多の館の駐車場を出発すると、ナビの案内に従って
国道339号線を北上した。
それほど多くの車が走っていない五所川原市内を出ると、更に交通量は減って来ていた。
そんな中で、速度を出し過ぎないように法定速度を守って走っていると、それでもそのペースで行けば十三湖近辺に着くのは意外と早くなりそうだった。
五所川原市内を出た辺りで、2002年に東北の夏祭りを見に来た時に泊まった金木町の芦野公園の傍を通ったが、その時の記憶が蘇って来た。
まさか、この地を再び訪れることになるとは、あの時は思いもしなかった。
それだけ、
東北の奥、津軽半島は遠いところだった。
・・・
国道339号線を順調に走って十三湖の一端が見えた時は11時半近くになっていた。
昼食を摂るにはまだ早いな、、、と思っていたが、予定していたレストランはまだ結構先だろうと思っていた時に、「目的地周辺に着きました・・・」とナビがアナウンスをした。
(え!? もう、着いたの???)
信号があまりない道を順調に走って来たこともあって、予定よりも早く着いてしまったようだ。
食事を摂るには少々時間が早かったが、ここを逃すと逆に暫く食事を摂れそうな店がなさそうだったので、ここで食事を摂ることにして、そのレストランの向いにある駐車場に車を止めて、十三湖のほとりで少し散策をして時間を潰すことにした。
ちょうどその場所は駐車場が整備されていて、「十三湖」と言う看板も設置されていて、ベンチも用意されていた。
そんな様子から、十三湖が眺望できる観光スポットになっていたのかもしれない。
そうこうしているとそこに観光バスがやって来て、見慣れた「トラピックス」のバッチを付けた一団がバスから降りて来た。
そして、トイレに行ったり忙しそうに十三湖を眺めたりして、慌ただしく再びバスに乗って行ってしまった。
そんな様子を見ていて、団体ツアーに参加している時は、まさにそんな行動パターンなのだ。。。と言うことを改めて思った^_^;
その後、予定していたレストラン
「しじみ亭奈良屋」の駐車場に車を入れて、その店に入って昼食を摂ることにした。
もっちろん、しじみ料理の店なので、注文したのは1,500円の
「しじみづくし」。
それで、内容はと言うと、
◆ミニしじみ釜めし
◆ミニしじみ汁
◆ミニしじみバター炒め
◆ミニしじみチャウダー
◆ミニしじみらーめん
◆しじみ味噌とつくだ煮
◆お豆腐にしじみ南蛮漬のせ
◆漬物とフルーツ
これぞ、まさに
名実ともに「しじみづくし」だぁ~~!ヽ(^o^)丿
いろいろな種類の料理を少しずつ食べられる、、、
これぞ、まさに、常に望んでいる姿だった(^_^)v
と言うことで、父は何を注文したかと言うと、「しじみらーめん」だけだった・・・。
そして、十分しじみ料理を堪能して料金を支払って店を出ようとすると、店の一角では土産物を販売していた。
それを見ると、
この店で出している料理を袋詰め(真空パックなど)にしたものがあった。
例えば、
「しじめらーめん」、「しじみチャウダー」、「しじみ釜めし」、「しじみ汁」、「しじみ南蛮漬」など、、、
なんだ、ほとんど今食べた料理じゃないか・・・。
ってことは?
この店で調理して出している訳ではなくて、袋詰めされていたものを温めて小分けにして盛り付けただけってこと?
ま、美味しかったからいいか、、、^_^;
・・・
と言うことで、その店を出た後は、
一路、竜飛崎に向かった。
十三湖を離れた後は、日本海沿岸に沿って走ったが、次第に天候が悪くなって来て周辺の見通しが悪くなって来た。
国道339号線はその先で沿岸から離れて山間部に入って行ったが、それに連れて高度が少しずつ上がって行った。
そしてそれに伴って周辺には霧が出て来たようで、そのまま走っていると
気が付いた時には、視界が10mもない(*_*)、と言うような状況になっていた。